公園緑地行政の先覚者である故・北村徳太郎氏を記念して、「公園緑地等の行政または調査、研究、計画、設計、管理の理論等について、全国的な視点から著しい業績」があった者に対し、一般社団法人 日本公園緑地協会より贈呈される賞であります。
受賞理由
氏は、大学において専門外の分野に学びながら卒業後は父金作氏に師事し、独学で資格を取得するなどたゆまぬ努力を重ね、今日に至るまで40年以上に亘り、国内外の公園緑地・都市景観に関する調査・計画・設計の他、伝統的日本庭園の設計や、文化財の調査等を行っている。とくに京都御所・大宮・仙洞御所・修学院離宮においては、管理技術者として樹木と石組の調査及びその保存修理計画の作業を行い、その調査結果に基づき修学院離宮作庭当時の植栽形態復元に関する提言を行った。
国内では専門家を対象とした研修会の講師を勤め、欧米や中国から招かれて講演する機会も多く、2012年佐藤国際交流賞受賞によりその功績は高く評価されている。日本造園修景協会の評議員や日本庭園協会にて理事・評議員を歴任し各協会の業務執行に深く関与した他、ランドスケープコンサルタンツ協会においては国際委員として、国内外の協会の知名度向上とランドスケープアーキテクトの交流のため尽力した。